古い模型飛行機の雑誌が出て来ました [ご紹介]
懐かしい雑誌が出て来た
かつて、中学・高校時代に夢中になって読んだ模型雑誌が出て来た。戦前の毎日新聞社発行の「模型航空」、戦後の模型飛行機普及会発行の「模型飛行」、そして、空のスポーツ社発行の「空のスポーツ」である。以下にご紹介しよう。
「模型航空」
自分たちの模型飛行機クラブを創って、放課後は我が家に集って模型飛行機談議に明け暮れていた。そのころ、ある会員の叔父さんが戦前からの模型飛行機愛好家で、戦前の雑誌を持っていたので見せてもらったまま、私のところに残っていたらしい。3冊の「模型航空」誌の特徴は、木村秀政が設計し、戦後も活躍した模型飛行機が発表された号であることだ。
「模型航空」1943(昭和18)年8月号
ライトプレーンの名機である、競技用の「A-2ひばり」が「毎日A-2型」として発表された。この号では、グライダーの「毎日G-2型」も発表された。なお、「毎日G-2型」は、下の図面のように、三菱航空機製作所設計室の設計となっている。
「毎日A-2型」と「毎日G-2型」の設計者の表記
「模型航空」1943(昭和18)年11月号
競技用C級の角銅ゴム動力機「高性能毎日C-2型」が発表された。
「模型航空」1944(昭和19)年3月号(この時期になると、紙質がごく悪くなっている。)
戦前のわが国で最高クラスのD級の角銅ゴム動力機「高性能毎日D-1型」が発表された。
これらの号では、発表された各機の製作法と飛行記録が載っている。なお、1944(昭和19)年3月号の表紙に、標語「撃ちてし止む」と「模型は兵器だ」とが載っていて、当時の軍部の指導がよく分かる。
「模型飛行」
戦後、主要都市にあった「アメリカ文化センター」の図書室で、アメリカから直送された模型飛行機雑誌 "Model Airplane News" 誌を閲覧出来た。一方、日本で模型飛行機関係の情報を得るには、日本模型航空連盟(1953年発足)の、タブロイド判のパンフレットや、雑誌「世界の航空機」、「航空情報」に載っているごくオマケ的な記事、「航空フアン」のだいぶ誌面を割いた記事を見るしか無かった。そんな中で、「模型飛行機普及会」が発行した「模型飛行」は、本格的な模型飛行機雑誌で、会員が小遣いを出し合って毎号購読、熟読したものだった。
「模型飛行」1955年10月号
「模型飛行」1955年11月号
「模型飛行」1955年12月号
「模型飛行」1956年1月号
「模型飛行」1956年2月号
「模型飛行」1956年5月号
当時の模型飛行機のコンテストで活躍した人々を紹介すると共に、彼らの機体の図面が掲載されていて、毎号胸を躍らせたものだった。
「空のスポーツ」
われらのクラブを「航空フアン」誌に投稿したのを、多分見た編集者から贈呈されたもの。隔月刊で年会費300円だったが、払う余裕が無く、購読はしなかった。
「空のスポーツ」1958年10月号(No.3)
編集者は当時の模型飛行機界の超有名人の野中繁吉氏、B5判16頁、ガリ版刷りの本誌は、当事者の知見が満載で、予約購読しておけば良かったと思う。
今考えると、私らは実に良い時代に模型飛行機を楽しんでいたものと思う。
(終)
かつて、中学・高校時代に夢中になって読んだ模型雑誌が出て来た。戦前の毎日新聞社発行の「模型航空」、戦後の模型飛行機普及会発行の「模型飛行」、そして、空のスポーツ社発行の「空のスポーツ」である。以下にご紹介しよう。
「模型航空」
自分たちの模型飛行機クラブを創って、放課後は我が家に集って模型飛行機談議に明け暮れていた。そのころ、ある会員の叔父さんが戦前からの模型飛行機愛好家で、戦前の雑誌を持っていたので見せてもらったまま、私のところに残っていたらしい。3冊の「模型航空」誌の特徴は、木村秀政が設計し、戦後も活躍した模型飛行機が発表された号であることだ。
「模型航空」1943(昭和18)年8月号
ライトプレーンの名機である、競技用の「A-2ひばり」が「毎日A-2型」として発表された。この号では、グライダーの「毎日G-2型」も発表された。なお、「毎日G-2型」は、下の図面のように、三菱航空機製作所設計室の設計となっている。
「毎日A-2型」と「毎日G-2型」の設計者の表記
「模型航空」1943(昭和18)年11月号
競技用C級の角銅ゴム動力機「高性能毎日C-2型」が発表された。
「模型航空」1944(昭和19)年3月号(この時期になると、紙質がごく悪くなっている。)
戦前のわが国で最高クラスのD級の角銅ゴム動力機「高性能毎日D-1型」が発表された。
これらの号では、発表された各機の製作法と飛行記録が載っている。なお、1944(昭和19)年3月号の表紙に、標語「撃ちてし止む」と「模型は兵器だ」とが載っていて、当時の軍部の指導がよく分かる。
「模型飛行」
戦後、主要都市にあった「アメリカ文化センター」の図書室で、アメリカから直送された模型飛行機雑誌 "Model Airplane News" 誌を閲覧出来た。一方、日本で模型飛行機関係の情報を得るには、日本模型航空連盟(1953年発足)の、タブロイド判のパンフレットや、雑誌「世界の航空機」、「航空情報」に載っているごくオマケ的な記事、「航空フアン」のだいぶ誌面を割いた記事を見るしか無かった。そんな中で、「模型飛行機普及会」が発行した「模型飛行」は、本格的な模型飛行機雑誌で、会員が小遣いを出し合って毎号購読、熟読したものだった。
「模型飛行」1955年10月号
「模型飛行」1955年11月号
「模型飛行」1955年12月号
「模型飛行」1956年1月号
「模型飛行」1956年2月号
「模型飛行」1956年5月号
当時の模型飛行機のコンテストで活躍した人々を紹介すると共に、彼らの機体の図面が掲載されていて、毎号胸を躍らせたものだった。
「空のスポーツ」
われらのクラブを「航空フアン」誌に投稿したのを、多分見た編集者から贈呈されたもの。隔月刊で年会費300円だったが、払う余裕が無く、購読はしなかった。
「空のスポーツ」1958年10月号(No.3)
編集者は当時の模型飛行機界の超有名人の野中繁吉氏、B5判16頁、ガリ版刷りの本誌は、当事者の知見が満載で、予約購読しておけば良かったと思う。
今考えると、私らは実に良い時代に模型飛行機を楽しんでいたものと思う。
(終)
「ホーランド・ホーネット・エンジン物語」完成のお知らせ [ご紹介]
いよいよ完成
1/2Aクラスエンジンに対する愛着とコレクション、中でも、ボブ・ホーランドが設計した素晴らしい性能のHolland Hornet .049/.051に魅せられて、本を書き始めたことは、このブログの2014年4月に書いているから、それ以来すでに5年経っている。それがようやく完成した。
「ホーランド・ホーネット・エンジン物語」表紙
(自分のコレクション18台中16台写っている)
内容は、表紙、目次、12頁に及ぶ「まえがき」、8章に章分けされた本文、そして「あとがき」と、優に150頁を超える内容である。
これを皆さんにどのように開示したら良いかを考えた結果、データをjpegに変換し、愛用しているNIKON IMAGE SPACEにアップし、共有ファイルとすることにした。
ご覧いただく方法
全体の分量が多すぎるので、まず表紙から始めて、順に、目次、「まえがき」と進めていこうと考えている。NIKON IMAGE SPACEを見るには、下のURLをクリックする。
http://img.gg/b8H9IFY
今後の開示分もご覧になって、ご感想、ご意見、ご提言等をいただければ幸いです。
よろしくお願い致します。
1/2Aクラスエンジンに対する愛着とコレクション、中でも、ボブ・ホーランドが設計した素晴らしい性能のHolland Hornet .049/.051に魅せられて、本を書き始めたことは、このブログの2014年4月に書いているから、それ以来すでに5年経っている。それがようやく完成した。
「ホーランド・ホーネット・エンジン物語」表紙
(自分のコレクション18台中16台写っている)
内容は、表紙、目次、12頁に及ぶ「まえがき」、8章に章分けされた本文、そして「あとがき」と、優に150頁を超える内容である。
これを皆さんにどのように開示したら良いかを考えた結果、データをjpegに変換し、愛用しているNIKON IMAGE SPACEにアップし、共有ファイルとすることにした。
ご覧いただく方法
全体の分量が多すぎるので、まず表紙から始めて、順に、目次、「まえがき」と進めていこうと考えている。NIKON IMAGE SPACEを見るには、下のURLをクリックする。
http://img.gg/b8H9IFY
今後の開示分もご覧になって、ご感想、ご意見、ご提言等をいただければ幸いです。
よろしくお願い致します。
どうしてこんなに出品されるの? [ご紹介]
続々出てくるHolland Hornet
前から感じていたのだが、私の大好きなHolland hornetのエンジンがeBayに現れるのには波がある。出ない時は、数か月に渡って1個も出ない。
それが出た!
ここ数日で、なんと、こんなに出た。
Holland Hornet .051II(元箱付)シリンダーとシリンダーヘッドを見れば分かるが、この個体は最終型
Holland Hornet .049II(程度を確かめてビッドして)
この出品はHolland Hornet .049IIと.051IIの2台で、これからコレクションする人には魅力的。程度を確かめてビッドしよう。次も同じ出品者
Holland Hornet .049IIが2台で、1台は最終型。ただし、最終型に付いている燃料タンクの「タイマータンク」の機能に必要な部品が欠けているのが残念。これからコレクションする人には魅力的だろう。
Holland Hornet .049II最終型。出品者が"Brand New"と書いているし、元箱も付いているので、新品好きには見逃せない。
Holland Hornet .049IIで、usedかどうかは不明。マウント付きがミソか。
そう、出る時にはまとまって出るものだ。昔の私なら、この中から少なくても4台はビットしたものだ。しかし、これらのモデルのすべて集まった今は、心穏やかに、これらの個体が、熱烈な愛好家のコレクションに収まることを願っていると言う、余裕ある気持ちである。
それにしても、早く本をまとめなければ、とつよく思う。(ごめんなさい)
前から感じていたのだが、私の大好きなHolland hornetのエンジンがeBayに現れるのには波がある。出ない時は、数か月に渡って1個も出ない。
それが出た!
ここ数日で、なんと、こんなに出た。
Holland Hornet .051II(元箱付)シリンダーとシリンダーヘッドを見れば分かるが、この個体は最終型
Holland Hornet .049II(程度を確かめてビッドして)
この出品はHolland Hornet .049IIと.051IIの2台で、これからコレクションする人には魅力的。程度を確かめてビッドしよう。次も同じ出品者
Holland Hornet .049IIが2台で、1台は最終型。ただし、最終型に付いている燃料タンクの「タイマータンク」の機能に必要な部品が欠けているのが残念。これからコレクションする人には魅力的だろう。
Holland Hornet .049II最終型。出品者が"Brand New"と書いているし、元箱も付いているので、新品好きには見逃せない。
Holland Hornet .049IIで、usedかどうかは不明。マウント付きがミソか。
そう、出る時にはまとまって出るものだ。昔の私なら、この中から少なくても4台はビットしたものだ。しかし、これらのモデルのすべて集まった今は、心穏やかに、これらの個体が、熱烈な愛好家のコレクションに収まることを願っていると言う、余裕ある気持ちである。
それにしても、早く本をまとめなければ、とつよく思う。(ごめんなさい)
古い雑誌「科学朝日」が出てきた! [ご紹介]
今回も模型エンジンと直接の関係はありません。
出てきた「科学朝日」
長い人生の間には、いろいろなものが手許に溜まって来るものだ。ときどき、こんなものがあったの?と自分で驚くことがある。昨夜出てきたのは、雑誌「科学朝日」二冊で、一冊は1941(昭和16)年11月号(B5判全138頁、定価50銭)、もう一冊は1945(昭和20)年10月号(B4判紙8枚の二つ折りで、綴じられていない、定価80銭)である。
科学朝日昭和16年11月号
科学朝日昭和20年10月号
太平洋戦争開戦直前
昭和16年11月号と言えば、太平洋戦争開戦直前にあたる。「特輯 戦車と偽装」ということで、欧米の戦車の紹介をすると共に、「1000トン戦車は可能か?」という、アメリカで発表された1000トン戦車の可能性を、署名無しの記事で論じている。なお、軍の機密保持の観点からか、日本軍の戦車の写真や解説は一切無い。司馬遼太郎が徴用され、陸軍の戦車兵になった時のことを追憶する話をラジオで聞いたことがある。彼はその中で、日本の戦車の装甲が薄っぺらな鉄板だったので、砲撃されたらひとたまりもない、と話していた。その後、日本の戦車の情報を知るにつけ、日本の戦車が欧米の戦車に比べて実に貧弱なので、がっかりしたことがあった。
敗戦直後
敗戦が8月15日で、昭和20年10月号の印刷は昭和20年9月25日となっているから、敗戦後41日に印刷されたことになる。巻頭の記事が「特輯 わが秘密兵器の覆面を剥ぐ」となっている。小見出しを挙げれば、「フ号兵器」気球爆弾(「フ」は風船のことだろう)、「ケ号兵器」グライダー爆弾、「レ号兵器」魚雷艇、「トク号兵器」殺人光線、各種ロケット砲、特攻兵器さまざま、など、これらが完成していればもしかすると戦況挽回もありえたか、といった感じの記事を書いているのは、戦争で敗れた直後の記者の心の中が表れているようで、いじらしい。
この特集の後半には、「航空機機体は・・・・」の見出しで、戦争中は掲載できなかった機体の写真(「彩雲」、「銀河」、エンテ型の「震電」等)や図面(四発攻撃機「連山」、ロケット機「桜花」、ジェット機「橘花」等)がある。
「震電」の写真や「連山」(右最下段)の図面等が見える
最後の見出しは「航空発動機は・・・」
一読して、この記事は良いところを衝いていると感じた。要約すると、以下のようになる。
- 欧米の同級エンジンと比較すると、小型、軽量、高馬力だが、最初から仕様ギリギリに設計されているので、それ以上の性能向上は出来ない。一方、米国のダブルワスプが始めは1800馬力だったが、その後2000馬力、戦争末期には2400馬力まで向上した。
- ダイムラーベンツの液冷エンジンをコピーして国産化したが、我が国の液冷の技術では、本家ほどの性能が出せなかった。
- エンジンの高々度性能を上げるのに必要な過給タービンの技術が欧米に比べて劣っていた。(タービンの高速回転の技術は、ベアリング等難しい。)
まあ、実に素直な表現だし、日本の製品の小型・高性能という状況を知っているので、「マイリマシタ」といったところだ。また、別情報源だが、油漏れを防ぐパッキンの技術が、合成ゴムの特性の観点から、耐油性で劣っていたとも聞いたことがある。このあたりは、戦前の日本の技術の限界を示していると言うことだろう。
その次の記事は「原子爆弾と未来の戦争」
広島への原爆投下から1か月半後の印刷なのに、アメリカ人が"LIFE"誌に書いた本タイトルの記事が翻訳、掲載されている。広島へはB-29から投下されたが、この記事では、原爆をロケットと組み合わせたら、防禦が難しいと書いている。ただし、放射能の恐ろしさには一切触れられていない。このあたりには、米国(政府?軍部?)の思惑が絡んでいるのだろうか。
出てきた「科学朝日」
長い人生の間には、いろいろなものが手許に溜まって来るものだ。ときどき、こんなものがあったの?と自分で驚くことがある。昨夜出てきたのは、雑誌「科学朝日」二冊で、一冊は1941(昭和16)年11月号(B5判全138頁、定価50銭)、もう一冊は1945(昭和20)年10月号(B4判紙8枚の二つ折りで、綴じられていない、定価80銭)である。
科学朝日昭和16年11月号
科学朝日昭和20年10月号
太平洋戦争開戦直前
昭和16年11月号と言えば、太平洋戦争開戦直前にあたる。「特輯 戦車と偽装」ということで、欧米の戦車の紹介をすると共に、「1000トン戦車は可能か?」という、アメリカで発表された1000トン戦車の可能性を、署名無しの記事で論じている。なお、軍の機密保持の観点からか、日本軍の戦車の写真や解説は一切無い。司馬遼太郎が徴用され、陸軍の戦車兵になった時のことを追憶する話をラジオで聞いたことがある。彼はその中で、日本の戦車の装甲が薄っぺらな鉄板だったので、砲撃されたらひとたまりもない、と話していた。その後、日本の戦車の情報を知るにつけ、日本の戦車が欧米の戦車に比べて実に貧弱なので、がっかりしたことがあった。
敗戦直後
敗戦が8月15日で、昭和20年10月号の印刷は昭和20年9月25日となっているから、敗戦後41日に印刷されたことになる。巻頭の記事が「特輯 わが秘密兵器の覆面を剥ぐ」となっている。小見出しを挙げれば、「フ号兵器」気球爆弾(「フ」は風船のことだろう)、「ケ号兵器」グライダー爆弾、「レ号兵器」魚雷艇、「トク号兵器」殺人光線、各種ロケット砲、特攻兵器さまざま、など、これらが完成していればもしかすると戦況挽回もありえたか、といった感じの記事を書いているのは、戦争で敗れた直後の記者の心の中が表れているようで、いじらしい。
この特集の後半には、「航空機機体は・・・・」の見出しで、戦争中は掲載できなかった機体の写真(「彩雲」、「銀河」、エンテ型の「震電」等)や図面(四発攻撃機「連山」、ロケット機「桜花」、ジェット機「橘花」等)がある。
「震電」の写真や「連山」(右最下段)の図面等が見える
最後の見出しは「航空発動機は・・・」
一読して、この記事は良いところを衝いていると感じた。要約すると、以下のようになる。
- 欧米の同級エンジンと比較すると、小型、軽量、高馬力だが、最初から仕様ギリギリに設計されているので、それ以上の性能向上は出来ない。一方、米国のダブルワスプが始めは1800馬力だったが、その後2000馬力、戦争末期には2400馬力まで向上した。
- ダイムラーベンツの液冷エンジンをコピーして国産化したが、我が国の液冷の技術では、本家ほどの性能が出せなかった。
- エンジンの高々度性能を上げるのに必要な過給タービンの技術が欧米に比べて劣っていた。(タービンの高速回転の技術は、ベアリング等難しい。)
まあ、実に素直な表現だし、日本の製品の小型・高性能という状況を知っているので、「マイリマシタ」といったところだ。また、別情報源だが、油漏れを防ぐパッキンの技術が、合成ゴムの特性の観点から、耐油性で劣っていたとも聞いたことがある。このあたりは、戦前の日本の技術の限界を示していると言うことだろう。
その次の記事は「原子爆弾と未来の戦争」
広島への原爆投下から1か月半後の印刷なのに、アメリカ人が"LIFE"誌に書いた本タイトルの記事が翻訳、掲載されている。広島へはB-29から投下されたが、この記事では、原爆をロケットと組み合わせたら、防禦が難しいと書いている。ただし、放射能の恐ろしさには一切触れられていない。このあたりには、米国(政府?軍部?)の思惑が絡んでいるのだろうか。
エンジンはオマケでした [ご紹介]
日本カメラ博物館へカメラを寄贈
私のカメラ・コレクションの中に昭和11(1936)年に発表されたボルタ判(3x4cm)のカメラWalz Babyがあった。
Walz Baby (国産カメラ図鑑より)
私のWalz Baby元箱付き
私のWalz Baby程度も良い
日本カメラ博物館に、カメラ本体は収蔵しているだろうが、元箱付きは珍しいと思うので、元箱も収蔵しているかどうかを問い合わせたら、カメラそのものも無いという。そこで、私が死蔵しているよりは多くの皆さんに見てもらうほうが良いと考え、寄贈することにして、2016年10月19日に博物館を訪ねた。
同時に大正14年発行の雑誌「カメラ」(6月号のみ欠)や、その他の書籍も寄贈した。
カメラ・メーカーが製造した模型エンジン
日本カメラ博物館の担当者に、カメラ・メーカーが模型エンジンを作った例として、日本ではマミヤ・エンジンがあるが、ドイツには旧東ドイツのCarl Zeiss Jenaが製造したJena 1ccがあると話し、私の小型エンジン・コレクションの中からJena 1cc Diesel (1959)を持参してご覧に入れ、この上の大きさでJena 2.5cc Diesel (1956)とJena 2.5cc Glo (JenaのLast Model)があることも紹介した。
Jena 1cc (Carl Zeiss Jena製)
ところが、博物館の担当者は模型エンジンにカメラほどの関心は無いようで、寄贈したカメラの方に話を移そうとして、エンジンの方の話はあまり弾まなかったのが残念だった。なお、寄贈したカメラは11月末から来年3月まで展示され、その後はテーマ展でテーマに関係があれば展示されるとのことだった。
(終)
私のカメラ・コレクションの中に昭和11(1936)年に発表されたボルタ判(3x4cm)のカメラWalz Babyがあった。
Walz Baby (国産カメラ図鑑より)
私のWalz Baby元箱付き
私のWalz Baby程度も良い
日本カメラ博物館に、カメラ本体は収蔵しているだろうが、元箱付きは珍しいと思うので、元箱も収蔵しているかどうかを問い合わせたら、カメラそのものも無いという。そこで、私が死蔵しているよりは多くの皆さんに見てもらうほうが良いと考え、寄贈することにして、2016年10月19日に博物館を訪ねた。
同時に大正14年発行の雑誌「カメラ」(6月号のみ欠)や、その他の書籍も寄贈した。
カメラ・メーカーが製造した模型エンジン
日本カメラ博物館の担当者に、カメラ・メーカーが模型エンジンを作った例として、日本ではマミヤ・エンジンがあるが、ドイツには旧東ドイツのCarl Zeiss Jenaが製造したJena 1ccがあると話し、私の小型エンジン・コレクションの中からJena 1cc Diesel (1959)を持参してご覧に入れ、この上の大きさでJena 2.5cc Diesel (1956)とJena 2.5cc Glo (JenaのLast Model)があることも紹介した。
Jena 1cc (Carl Zeiss Jena製)
ところが、博物館の担当者は模型エンジンにカメラほどの関心は無いようで、寄贈したカメラの方に話を移そうとして、エンジンの方の話はあまり弾まなかったのが残念だった。なお、寄贈したカメラは11月末から来年3月まで展示され、その後はテーマ展でテーマに関係があれば展示されるとのことだった。
(終)
「ホーランド・ホーネット・エンジン物語」いよいよ完成間近かか? [ご紹介]
現状
数年前から、1/2Aクラスのエンジンに関する興味、主にアメリカ製1/2Aエンジンのコレクション、中でも、設計者のボブ・ホーランドに関する興味と、手許に来たHolland Hornet .049/.051、これらが私を突き上げて、「ホーランド・ホーネット・エンジン物語」を書かせた。ようやくまとまって来たので、1/2Aクラスの小型エンジンや、特に、Holland Hornet .049/.051に関心のある方々に見ていただきたいと考えた。
ボリュームが大きいので(優に100頁を超える)、いろいろ考えた結果、データをjprgに変換して、愛用しているNIKON IMAGE SPACEにアップし、それを共用ファイルとすることで、ご覧いただくことにした。
開示する順は、表紙、目次、12頁に及ぶ「まえがき」、8章に分けて書いた本文、「あとがき」として、時間の余裕がある時にアップしていこうと考えている。
表紙
第一回は「表紙」で、カラーの表紙とその裏の写真説明、モノクロの内表紙とその裏の献呈の辞が今回の開示分である。
下記のURLをクリックすると共用ファイルが出るので、よろしく。
http://img.gg/b8H9IFY
その中の表紙だけをここに示す。
「ホーランド・ホーネット・エンジン物語」の表紙
今後も開示する内容をご覧いただいて、感想、ご意見、その他何でも、いただければありがたいので、よろしくお願い致します。
数年前から、1/2Aクラスのエンジンに関する興味、主にアメリカ製1/2Aエンジンのコレクション、中でも、設計者のボブ・ホーランドに関する興味と、手許に来たHolland Hornet .049/.051、これらが私を突き上げて、「ホーランド・ホーネット・エンジン物語」を書かせた。ようやくまとまって来たので、1/2Aクラスの小型エンジンや、特に、Holland Hornet .049/.051に関心のある方々に見ていただきたいと考えた。
ボリュームが大きいので(優に100頁を超える)、いろいろ考えた結果、データをjprgに変換して、愛用しているNIKON IMAGE SPACEにアップし、それを共用ファイルとすることで、ご覧いただくことにした。
開示する順は、表紙、目次、12頁に及ぶ「まえがき」、8章に分けて書いた本文、「あとがき」として、時間の余裕がある時にアップしていこうと考えている。
表紙
第一回は「表紙」で、カラーの表紙とその裏の写真説明、モノクロの内表紙とその裏の献呈の辞が今回の開示分である。
下記のURLをクリックすると共用ファイルが出るので、よろしく。
http://img.gg/b8H9IFY
その中の表紙だけをここに示す。
「ホーランド・ホーネット・エンジン物語」の表紙
今後も開示する内容をご覧いただいて、感想、ご意見、その他何でも、いただければありがたいので、よろしくお願い致します。
今回もエンジンではない、カメラです Camera collection, not small engine collection [ご紹介]
エンジンの話はどうなったの? How about the small model engines?
ごめんなさい、エンジンの話はもうしばらくお待ちのほどを。なにせ、ホーランド・ホーネット・エンジンの本に載せるためにエンジンの写真をたくさん撮らなければならず、忙しさにかまけて延び延びになっている。
そんなところに、私のもう一つのコレクションであるカメラ、カメラを2台新しく入手したので、今日はそのご紹介。(スミマセン)
何を入手したか? What cameras did I get?.
私のカメラ好きを知っている人から、懐かしいフィルム・カメラを2台プレゼントされた。
リコーGR1v Ricoh GR1v(左)とドイツ・コダックRetina IIa Deutsch Kodak Retina IIa(右)
1台は1951年1月に発売されたドイツ・コダックRetina IIa、もう1台は2001年9月に発売された日本のリコーGR1v。(なんと50年の間がある。)
ドイツ・コダックRetina IIa Deutsch Kodak (Kodak A.G.) Retina IIa
#016との型番が付けられた1951年1月に発売されたモデル。私のコレクションでRetina IIaは2台目、他にRetina IIIc(小文字の"c"が付くので大窓ではない)がある。
ドイツ・コダックRetina IIa Deutsch Kodak Retina IIa
戦前から戦後にかけて販売されたRetina IIのフィルムのノブ巻き上げを、いわゆる「レチナ式」のレバー巻き上げにして、ネックストラップ用の金具を付けたのがRetina IIa。私のRetina IIaは、クセノン50mmF2、MX接点付きシンクロコンパー。資料によれば、レンズは前期型はクセノン50mmF2のみ、7月以降生産された後期型はヘリゴン50mmF2付きが追加され、シャッターは前期型X接点付きコンパーラピッド、後期型MX接点付きシンクロコンパーというから、私のモデルは後期型。肝心なところには一切、ガタが無いという程度良好なもの。
リコーGR1v Ricoh GR1v
独特の設計で、超薄型・軽量で評判になったコンパクト・カメラ リコーR1、それが生まれ変わって、マグネシューム合金のボディに、後にライカ用の単体レンズとして販売されたほど素晴らしい28㎜/1:2(4群7枚構成)のレンズが付いたリコーGR1が1994年に発売され、それを改良して2001年9月にGR1vが発売された。
もう10年近くも前に、私が高級コンパクト・カメラとは言え、Contax TVSを得意になって使っている横で、知り合いの女性がリコーGR1vで撮っているのを見て、「ヤラレタ」と思ったことがあった。それ以来、1台は欲しいと思っていたカメラだった。
リコーDR1v Ricoh DR1v
2001年10月にデート写し込み機能が付いたモデルが1万円高の価格で発売されたが、私のDR1v(元箱、取説付、ただし、専用フードは欠品)にデート写し込み機能は付いてない。(発売当時の定価は98,000円)
好きなことはなんでも宣伝しておくもの
誰が何を持っているか分からないのだから、コレクターは常に、何に関心があるかを普段から周囲に知らせておくのが良い。
リコーDR1vに早速、カラー・ネガフィルムを装填した。近く撮影に出かけようと思っている。
ごめんなさい、エンジンの話はもうしばらくお待ちのほどを。なにせ、ホーランド・ホーネット・エンジンの本に載せるためにエンジンの写真をたくさん撮らなければならず、忙しさにかまけて延び延びになっている。
そんなところに、私のもう一つのコレクションであるカメラ、カメラを2台新しく入手したので、今日はそのご紹介。(スミマセン)
何を入手したか? What cameras did I get?.
私のカメラ好きを知っている人から、懐かしいフィルム・カメラを2台プレゼントされた。
リコーGR1v Ricoh GR1v(左)とドイツ・コダックRetina IIa Deutsch Kodak Retina IIa(右)
1台は1951年1月に発売されたドイツ・コダックRetina IIa、もう1台は2001年9月に発売された日本のリコーGR1v。(なんと50年の間がある。)
ドイツ・コダックRetina IIa Deutsch Kodak (Kodak A.G.) Retina IIa
#016との型番が付けられた1951年1月に発売されたモデル。私のコレクションでRetina IIaは2台目、他にRetina IIIc(小文字の"c"が付くので大窓ではない)がある。
ドイツ・コダックRetina IIa Deutsch Kodak Retina IIa
戦前から戦後にかけて販売されたRetina IIのフィルムのノブ巻き上げを、いわゆる「レチナ式」のレバー巻き上げにして、ネックストラップ用の金具を付けたのがRetina IIa。私のRetina IIaは、クセノン50mmF2、MX接点付きシンクロコンパー。資料によれば、レンズは前期型はクセノン50mmF2のみ、7月以降生産された後期型はヘリゴン50mmF2付きが追加され、シャッターは前期型X接点付きコンパーラピッド、後期型MX接点付きシンクロコンパーというから、私のモデルは後期型。肝心なところには一切、ガタが無いという程度良好なもの。
リコーGR1v Ricoh GR1v
独特の設計で、超薄型・軽量で評判になったコンパクト・カメラ リコーR1、それが生まれ変わって、マグネシューム合金のボディに、後にライカ用の単体レンズとして販売されたほど素晴らしい28㎜/1:2(4群7枚構成)のレンズが付いたリコーGR1が1994年に発売され、それを改良して2001年9月にGR1vが発売された。
もう10年近くも前に、私が高級コンパクト・カメラとは言え、Contax TVSを得意になって使っている横で、知り合いの女性がリコーGR1vで撮っているのを見て、「ヤラレタ」と思ったことがあった。それ以来、1台は欲しいと思っていたカメラだった。
リコーDR1v Ricoh DR1v
2001年10月にデート写し込み機能が付いたモデルが1万円高の価格で発売されたが、私のDR1v(元箱、取説付、ただし、専用フードは欠品)にデート写し込み機能は付いてない。(発売当時の定価は98,000円)
好きなことはなんでも宣伝しておくもの
誰が何を持っているか分からないのだから、コレクターは常に、何に関心があるかを普段から周囲に知らせておくのが良い。
リコーDR1vに早速、カラー・ネガフィルムを装填した。近く撮影に出かけようと思っている。
またまた不思議なWasp .049 I got a Strange Wasp .049 again [ご紹介]
これは見逃せない Oh, what a beautiful Wasp!
小型エンジンのコレクションをHolland Hornetに限定、その全種類も入手できたので、平常心でeBayを眺めることが出来るようになった。たまたま、Holland Wasp .049の美品が出品されているのを見つけたが、なかなか入札者が現れないのでつい、ちょっかいを出して妥当な額で入札したら、競争者が少なく、落札してしまった。
単なる美品? Only beautiful? No, there is a stamp "1" on the crankcase!
Holland Wasp .049だからクランクケースに"H"の刻印があるのは当然だが、出品者が気が付いていたように、反対側に"1"の刻印もある珍しい個体だった。
新しく入手したHolland Wasp .049
Holland Wasp .049の証"H"
"H"の反対側に"1"の刻印がある("049"の"4"の下に"1"が見える)
私はすでにHolland Wasp .049を2台持っているが、これらに"H"以外の刻印は無い。一方、Bob Hollandは、WaspをAtwood社から引き継ぐと"H"を刻印したし、その後、Waspの試作品を作るたびにクランクケースに"X"、"Z"、"C"などの文字を刻印したそうだ。有名なのは、Holland Hornet .049/.051を製品化すると、それらのModifiedモデルに"M"の刻印をした。何か新しいことをやると、アルファベットの1文字、もしくは2文字を刻印していたらしい。
刻印"1"の意味は? What does the stamp "1" mean?
実を言えば、BobはWaspの試作品に"1"の刻印をしたという下のような写真がある。これは、内部に変更を加えた試作品だが、その内容は思い出せない、とBobは言っていた。
Wasp試作品の1台:Bobが"1"と刻印したという写真("049"の"4"の下に"1"がかすかに見える)
Bobは刻印が好きなので・・・ Bob Holland liked to stamp a character on his special engines.
私のWaspコレクションに新顔が加わって、不明の刻印があるWasp .049は2台になった。
前から持っている1台にはクランクケースのシャフト側から見て左側に"S"の刻印がある。ただし、"H"の刻印は無い。それは、Atwood Waspか、製造後期には"H"の刻印を止めたというHolland Waspか、まだ不明のままである。
"S"の刻印がある私のWasp .049
スティール製シリンダーの冷却フィンが1枚のWasp .049 Have you ever seen the Wasp .049 which has one cooling fin on its steel cylinder?
そして、この個体は、以前にもこのブログに書いたことがあるが、世にも珍しいスティール製シリンダーの冷却フィンが1枚というもの。冷却フィンが1枚というWaspはAtwood社時代には無く、Holland社に引き継いだ後も同様に2枚なのだ。ところが、BobのWaspの試作品の写真の中の1枚にスティール製シリンダーの冷却フィンが1枚というものがある。
Wasp試作品の1台:スティール製シリンダーの冷却フィンが1枚
希望的願望 I strongly hope that my two Wasp .049 with "S" and "1" stamps to be the prototype model of Wasp .049 made by Bob.
これらから、刻印が"S"の個体も"1"の個体も、もしもBobの試作品の1台だとすれば、私の大好きなBobの試作品が手許に2台揃ったことになる。本当にそうならこんな嬉しいことは無いのだが・・・
夢だけはどんどん膨らむこの頃である。
(完)
小型エンジンのコレクションをHolland Hornetに限定、その全種類も入手できたので、平常心でeBayを眺めることが出来るようになった。たまたま、Holland Wasp .049の美品が出品されているのを見つけたが、なかなか入札者が現れないのでつい、ちょっかいを出して妥当な額で入札したら、競争者が少なく、落札してしまった。
単なる美品? Only beautiful? No, there is a stamp "1" on the crankcase!
Holland Wasp .049だからクランクケースに"H"の刻印があるのは当然だが、出品者が気が付いていたように、反対側に"1"の刻印もある珍しい個体だった。
新しく入手したHolland Wasp .049
Holland Wasp .049の証"H"
"H"の反対側に"1"の刻印がある("049"の"4"の下に"1"が見える)
私はすでにHolland Wasp .049を2台持っているが、これらに"H"以外の刻印は無い。一方、Bob Hollandは、WaspをAtwood社から引き継ぐと"H"を刻印したし、その後、Waspの試作品を作るたびにクランクケースに"X"、"Z"、"C"などの文字を刻印したそうだ。有名なのは、Holland Hornet .049/.051を製品化すると、それらのModifiedモデルに"M"の刻印をした。何か新しいことをやると、アルファベットの1文字、もしくは2文字を刻印していたらしい。
刻印"1"の意味は? What does the stamp "1" mean?
実を言えば、BobはWaspの試作品に"1"の刻印をしたという下のような写真がある。これは、内部に変更を加えた試作品だが、その内容は思い出せない、とBobは言っていた。
Wasp試作品の1台:Bobが"1"と刻印したという写真("049"の"4"の下に"1"がかすかに見える)
Bobは刻印が好きなので・・・ Bob Holland liked to stamp a character on his special engines.
私のWaspコレクションに新顔が加わって、不明の刻印があるWasp .049は2台になった。
前から持っている1台にはクランクケースのシャフト側から見て左側に"S"の刻印がある。ただし、"H"の刻印は無い。それは、Atwood Waspか、製造後期には"H"の刻印を止めたというHolland Waspか、まだ不明のままである。
"S"の刻印がある私のWasp .049
スティール製シリンダーの冷却フィンが1枚のWasp .049 Have you ever seen the Wasp .049 which has one cooling fin on its steel cylinder?
そして、この個体は、以前にもこのブログに書いたことがあるが、世にも珍しいスティール製シリンダーの冷却フィンが1枚というもの。冷却フィンが1枚というWaspはAtwood社時代には無く、Holland社に引き継いだ後も同様に2枚なのだ。ところが、BobのWaspの試作品の写真の中の1枚にスティール製シリンダーの冷却フィンが1枚というものがある。
Wasp試作品の1台:スティール製シリンダーの冷却フィンが1枚
希望的願望 I strongly hope that my two Wasp .049 with "S" and "1" stamps to be the prototype model of Wasp .049 made by Bob.
これらから、刻印が"S"の個体も"1"の個体も、もしもBobの試作品の1台だとすれば、私の大好きなBobの試作品が手許に2台揃ったことになる。本当にそうならこんな嬉しいことは無いのだが・・・
夢だけはどんどん膨らむこの頃である。
(完)
エンジンをくれる友は最良の友 The best friend for me is one who gives me model engines. [ご紹介]
エンジンをいただいた A friend of mine gave me some model engines
模型飛行機ではない趣味でたまたま知り合った友人のS氏に会ったら、模型エンジンを、それもCox社のPee Wee .020 R/C、Golden Bee .049 R/C、R/C Bee .049、そして、資料が見つからなかったxxxx Bee .049 R/Cの4台をいただいた。しかも、すべてが私の持っていないモデルだった。そんな夢のような話が現実にあるのだろうか?それがあったのである!!
(左から)Pee Wee .020 R/C, xxxxBee .049 R/C, RC Bee .949, Golden Bee .049 R/C
1台づつ説明しよう。
Pee Wee .020 R/C
氏はラジコン飛行機、それも究極の小型機を飛ばそうと努めていたので、持っているエンジンの多くはHalf Aエンジンが多いのだそうだ。もっとも、Cox社のTD .010 というさらに小さなエンジンは持っていないそうだ。(私は1台持っている。)雑誌の記事でTD .010 を搭載した機体を見たことがあるが、翼が大きく、まるで室内機のような形状だった。このような機体を屋外で飛行させるには、朝夕の無風状態の時を選ばなければならないので、少々性格が違ってくる。その意味で、.020 くらいが屋外で飛行させる限界であろう。
Golden Bee .049 R/C
私は小型エンジンのコレクションをCox社のエンジンで始めたが、押し出し材を機械加工してクランク・ケースを作るようになると、外観からはモデル名を判別しにくくなった。その中ではクランク・ケースと燃料タンクが金色のGolden Bee .049は有名だった。
R/C Bee .049
燃料タンクが他に無い独特の形状なので容易にモデル名を判別出来る。また、これはクランク・ケースが新しくデザインされた型を使ってダイキャストで作られた、やや新しい(と言っても多分、1978年ごろからの)モデルと思う。それにしても、このエンジン名はR/C時代の産物らしく秀逸!
xxxx Bee .049 R/C
このタンクは、既存の金属製のタンクにプラスチック製の円筒形中継ぎを挿入して、燃料の容量を増やしたものと推量される。燃料タンクの全体が大きく、2色に分離しているモデルは、資料には無かったのでモデル名は分からなかった。
R/C用エンジンは、飛行時間を長く出来るように燃料タンクを大きくする傾向が、これらのエンジンから推し量れる。
これらのモデル識別に利用した資料の表紙を下に示す。
Cox Model Engine Handbook
この資料では、写真のほとんどがカラーで印刷されているので、調べやすい。さらに、エンジンを構成している各部品の違いをこまかく分類し、それらの部品の組み合わせでモデル名を細かく分類している。実に頼もしい資料である。
当分は幸せな日々 What happy days I will spend in the future!
いただいたエンジンを眺めて、頬を緩めている日々である。ⲭ
模型飛行機ではない趣味でたまたま知り合った友人のS氏に会ったら、模型エンジンを、それもCox社のPee Wee .020 R/C、Golden Bee .049 R/C、R/C Bee .049、そして、資料が見つからなかったxxxx Bee .049 R/Cの4台をいただいた。しかも、すべてが私の持っていないモデルだった。そんな夢のような話が現実にあるのだろうか?それがあったのである!!
(左から)Pee Wee .020 R/C, xxxxBee .049 R/C, RC Bee .949, Golden Bee .049 R/C
1台づつ説明しよう。
Pee Wee .020 R/C
氏はラジコン飛行機、それも究極の小型機を飛ばそうと努めていたので、持っているエンジンの多くはHalf Aエンジンが多いのだそうだ。もっとも、Cox社のTD .010 というさらに小さなエンジンは持っていないそうだ。(私は1台持っている。)雑誌の記事でTD .010 を搭載した機体を見たことがあるが、翼が大きく、まるで室内機のような形状だった。このような機体を屋外で飛行させるには、朝夕の無風状態の時を選ばなければならないので、少々性格が違ってくる。その意味で、.020 くらいが屋外で飛行させる限界であろう。
Golden Bee .049 R/C
私は小型エンジンのコレクションをCox社のエンジンで始めたが、押し出し材を機械加工してクランク・ケースを作るようになると、外観からはモデル名を判別しにくくなった。その中ではクランク・ケースと燃料タンクが金色のGolden Bee .049は有名だった。
R/C Bee .049
燃料タンクが他に無い独特の形状なので容易にモデル名を判別出来る。また、これはクランク・ケースが新しくデザインされた型を使ってダイキャストで作られた、やや新しい(と言っても多分、1978年ごろからの)モデルと思う。それにしても、このエンジン名はR/C時代の産物らしく秀逸!
xxxx Bee .049 R/C
このタンクは、既存の金属製のタンクにプラスチック製の円筒形中継ぎを挿入して、燃料の容量を増やしたものと推量される。燃料タンクの全体が大きく、2色に分離しているモデルは、資料には無かったのでモデル名は分からなかった。
R/C用エンジンは、飛行時間を長く出来るように燃料タンクを大きくする傾向が、これらのエンジンから推し量れる。
これらのモデル識別に利用した資料の表紙を下に示す。
Cox Model Engine Handbook
この資料では、写真のほとんどがカラーで印刷されているので、調べやすい。さらに、エンジンを構成している各部品の違いをこまかく分類し、それらの部品の組み合わせでモデル名を細かく分類している。実に頼もしい資料である。
当分は幸せな日々 What happy days I will spend in the future!
いただいたエンジンを眺めて、頬を緩めている日々である。ⲭ
私のHOLLAND HORNETエンジン・コレクション My HOLLAND HORNET Engine Collection [ご紹介]
I have collected sixteen HOLLAND HORNET engines including all models of HH engines as follows;
HOLLAND HORNET .049 : I(w/ Restrictor, w/o Restrictor), II, Variation, "Modified"
HOLLAND HORNET .051 : I, II, Variation, "Modified", 2-Speed
Both .049/ .051 "Variation" models are very rare, and, can be found in eBay only one or two times in a year.
約束を守らず申し訳ない
私のHOLLAND HORNETエンジンのコレクションを連休中に撮影すると前に書きながら、なかなかうまく撮れずに、いろいろ工夫をしているうちに連休が終わってしまった。そこで、コレクション全体の写真を試しに撮ったので御覧に入れることにした次第である。
私のコレクションは16台 Totally sixteen HH engines I collected.
私のHOLLAND HORNETエンジンのコレクションは全部で16台。内訳は、HOLLAND HORNET .049の、モデルIが4台とモデルIIが5台で計9台、HOLLAND HORNET .051の、モデルIが1台とモデルIIが6台の計7台で、合計16台である。
この中で希少モデルは、HOLLAND HORNET .049 IIのModified Modelが1台、Last Modelが1台、HOLLAND HORNET .051 IIのModified Modelが1台、2-Speed Modelが2台、Last Modelが1台である。
どうして16台も? Why have I collected so much HH engines?
そうですね、
考えてみれば、狙いを定めて収集すれば、そして、10台も集めれば、必要なモデルはカバー出来るのだ。ただ、製造が終わって50年も経った品物を集めるのだから全部「中古品」。だから、オークションでは、出品者の説明と限られた写真だけで、自分の欲しいものかどうか、品質がどの程度か、などを想像することになる。普通モデルとして出品されたものが希少モデルであることに気が付いて、比較的安価で入手出来た時は特に嬉しい。また、希少モデルがオークションに出品されることも少ないので、程度が悪いことを承知で落札したら、その後、程度の良いものが出品されると、これも落札することになる。通常品でも、オークションの価格がなかなか上がらないと、そんな安くては品物に失礼、とすでに持っているにもかかわらず落札してしまうこともある。中には、写真のピントが悪く、手に入れたら期待したモデルでは無いこともあった。そんなわけで、ほとんどの場合、それが私の手に乗って、初めて価値を実感することが多い。
16台も集めた結果、自分が欲しかったモデルがすべて集まった。もしかするとこれがコレクターの醍醐味かもしれない。
コレクションのご説明 Description of my HH engine collection
連休中に全品を1台ずつ写真に撮ることは出来なかったので、暫定的に、16台をまとめて撮影した写真で説明することにした。
写真説明
私の小型エンジンのコレクションより-HOLLAND HORNETエンジン
下に配列と同じ順にモデル名を記入する。
.051 II 2-Speed-- .049 II (*1) -- .051 II Last Model-- .049 II Last Model
.051 II 2-Speed-- .049 II ---- .051 II w/ Tank ---- .049 II w/ Tank
.051 II Modified-- .049 I w/ Tank- .051 II ------------- .049 I w/ Tank(*2)
.049 II Modified-- .049 I w/o Tank(*3)- .051 I w/ Tank --- .049 I (*2)
(*1) Spray BarがOEM製で、左右が逆に取り付けられている。(*2) Restrictorが付いていないごく初期のモデル。(*3) Glo-headがOEM部品。
上のモデル名は、なかなかきれいに並ばないが、順番は違っていないので、判読をお願いしたい。
Last Modelは、シリンダーの上下の冷却フィンが厚いことと、グローヘッドの上部端子が長いことで判別出来る。2-Speed Modelはニードルが2本付いているからすぐ分かる。Modified Modelはキャブレター付け根の"M"の刻印だけで判別するので、この写真では分からない。
これだけ集まってようやく、私はHOLLAND HORNETエンジンをこれ以上欲しいと思わなくなった。コレクターの性(さが)とでも言うべきか、ようやく本当に心安らかになった。
あとは、撮影方法を工夫して、1台ずつ写真を撮ることに専念するつもりである。
遅くなってすみませんでした。
HOLLAND HORNET .049 : I(w/ Restrictor, w/o Restrictor), II, Variation, "Modified"
HOLLAND HORNET .051 : I, II, Variation, "Modified", 2-Speed
Both .049/ .051 "Variation" models are very rare, and, can be found in eBay only one or two times in a year.
約束を守らず申し訳ない
私のHOLLAND HORNETエンジンのコレクションを連休中に撮影すると前に書きながら、なかなかうまく撮れずに、いろいろ工夫をしているうちに連休が終わってしまった。そこで、コレクション全体の写真を試しに撮ったので御覧に入れることにした次第である。
私のコレクションは16台 Totally sixteen HH engines I collected.
私のHOLLAND HORNETエンジンのコレクションは全部で16台。内訳は、HOLLAND HORNET .049の、モデルIが4台とモデルIIが5台で計9台、HOLLAND HORNET .051の、モデルIが1台とモデルIIが6台の計7台で、合計16台である。
この中で希少モデルは、HOLLAND HORNET .049 IIのModified Modelが1台、Last Modelが1台、HOLLAND HORNET .051 IIのModified Modelが1台、2-Speed Modelが2台、Last Modelが1台である。
どうして16台も? Why have I collected so much HH engines?
そうですね、
考えてみれば、狙いを定めて収集すれば、そして、10台も集めれば、必要なモデルはカバー出来るのだ。ただ、製造が終わって50年も経った品物を集めるのだから全部「中古品」。だから、オークションでは、出品者の説明と限られた写真だけで、自分の欲しいものかどうか、品質がどの程度か、などを想像することになる。普通モデルとして出品されたものが希少モデルであることに気が付いて、比較的安価で入手出来た時は特に嬉しい。また、希少モデルがオークションに出品されることも少ないので、程度が悪いことを承知で落札したら、その後、程度の良いものが出品されると、これも落札することになる。通常品でも、オークションの価格がなかなか上がらないと、そんな安くては品物に失礼、とすでに持っているにもかかわらず落札してしまうこともある。中には、写真のピントが悪く、手に入れたら期待したモデルでは無いこともあった。そんなわけで、ほとんどの場合、それが私の手に乗って、初めて価値を実感することが多い。
16台も集めた結果、自分が欲しかったモデルがすべて集まった。もしかするとこれがコレクターの醍醐味かもしれない。
コレクションのご説明 Description of my HH engine collection
連休中に全品を1台ずつ写真に撮ることは出来なかったので、暫定的に、16台をまとめて撮影した写真で説明することにした。
写真説明
私の小型エンジンのコレクションより-HOLLAND HORNETエンジン
下に配列と同じ順にモデル名を記入する。
.051 II 2-Speed-- .049 II (*1) -- .051 II Last Model-- .049 II Last Model
.051 II 2-Speed-- .049 II ---- .051 II w/ Tank ---- .049 II w/ Tank
.051 II Modified-- .049 I w/ Tank- .051 II ------------- .049 I w/ Tank(*2)
.049 II Modified-- .049 I w/o Tank(*3)- .051 I w/ Tank --- .049 I (*2)
(*1) Spray BarがOEM製で、左右が逆に取り付けられている。(*2) Restrictorが付いていないごく初期のモデル。(*3) Glo-headがOEM部品。
上のモデル名は、なかなかきれいに並ばないが、順番は違っていないので、判読をお願いしたい。
Last Modelは、シリンダーの上下の冷却フィンが厚いことと、グローヘッドの上部端子が長いことで判別出来る。2-Speed Modelはニードルが2本付いているからすぐ分かる。Modified Modelはキャブレター付け根の"M"の刻印だけで判別するので、この写真では分からない。
これだけ集まってようやく、私はHOLLAND HORNETエンジンをこれ以上欲しいと思わなくなった。コレクターの性(さが)とでも言うべきか、ようやく本当に心安らかになった。
あとは、撮影方法を工夫して、1台ずつ写真を撮ることに専念するつもりである。
遅くなってすみませんでした。